「浮気されてるかも」「浮気を理由に離婚したい」と考えているなら、探偵の利用がおすすめ。しかしあまり利用することがないので、探偵事務所をどうやって選べばいいか分からないですよね。
当記事では、探偵事務所の選び方について解説します。最後まで読んで、探偵選びの参考にしてみてください。
探偵に依頼する前に決めておくべきこと
探偵に浮気調査を依頼する前に、予算と目的を明確にしておく必要があります。探偵に調査を依頼するには費用がかかるので、事前に予算を決めておくことで調査プランが決めやすくなるからです。
また、探偵は調査目的を設定して動くので「話し合いに使いたい」「裁判に利用したい」などの目的を必ず決めておきましょう。
予算を決めておく
まずは、探偵の調査費用にどれくらいの予算がかけられるのか明確にしておきましょう。「30万円まで」「70万円まで」など具体的な予算を決めておけば、探偵事務所に相談したときに予算内でプランを組んでくれるはずです。
探偵事務所によっては分割払いや後払いができる場合があります。探偵の調査報告をもとに離婚するなら、調査費用の一部を損害賠償請求で取り戻せるかもしれません。
費用について不安がある場合でも、予算内で調査依頼ができるかどうか探偵に相談してみることをおすすめします。
予算内で調査可能かどうか相談してみよう
目的を明確にする
探偵は、目的を設定して調査にあたります。浮気調査の結果をもとに、これからどうしたいのかよく考えてみてください。
- 浮気の証拠をもとに話し合いたい
- 今後のために証拠を掴んでおきたい
- 離婚して慰謝料を請求したい
- 浮気相手から慰謝料を請求したい
- 離婚裁判で使用したい
上記など、調査結果の利用目的によって調査プランや料金が変わってきます。とくに離婚裁判などで調査報告書を使いたい場合、ある程度の調査期間と費用が必要です。
探偵事務所に相談した時、明確に目的が伝えられればスムーズにプランや費用を決定できます。今の気持ちや今後のライフプランをしっかり考えて、調査目的を明確に決めておきましょう。
今の気持ちと今後のライフプランを考え、調査目的を明確に決めよう
探偵事務所選びの3つのポイント【基本】
良い探偵事務所を見極めるための基本的なポイントについて解説します。インターネットで検索すれば、簡単に集まる情報です。
悪質な探偵に依頼しないように、これから紹介する項目について事前にしっかりと調べておきましょう。
探偵業届出証明書の有無
探偵業を開業するとき、各都道府県の警察署を通じて公安委員会に届け出をする必要があります。届け出が受理されると公安委員会から「探偵業届出証明書」「探偵業届出番号」が発行されるので、探偵業の届け出有無を確認することできちんと認可を受けた探偵業かどうか見分けられるのです。
「探偵業届出証明書」は営業所の見やすい場所に掲示する義務があるため、探偵社を訪問すれば確認できます。「探偵業届出証明書」が掲示されていない場合、探偵業法違反です。
また「探偵業届出番号」であれば、探偵事務所のホームページに記載されているので「会社概要」を探してみてください。「探偵業届出番号」が確認できたら、管轄の都道府県の警察署や公安委員会に電話をして「本当に実在する番号か」「適正に運営されている探偵かどうか」聞いてみることで確実性が増します。
- 探偵事務所を訪問して「探偵業届出証明書」の掲示を確認する
- ホームページで「探偵業届出番号」を確認する
- 警察署に電話をして「探偵業届出番号」が実在するか確認する
行政処分を受けているか?
探偵業者が違反行為を犯して行政処分を受けると、行政処分を受けた日から3年間は警視庁のホームページで公表されます。「〇〇探偵事務所 行政処分」と検索してみてください。
行政処分歴があれば、警視庁のホームページで「何をしたか」「どのような処分を受けたか」が確認できます。
- 契約時の書類不備
- 従業員名簿の不備
- 探偵業届出証明書の掲示不備
- 住所等の変更届が未提出
- つきまとい
- 迷惑行為
- 住居侵入
上記のような行為により、探偵は行政処分を受けることになります。行政処分を受けている探偵事務所は、今後も同じようなミスを繰り返す可能性があるので慎重に検討してください。
警視庁のホームページで行政処分歴を確認しよう
依頼する事務所を決める2つのポイント
基本的な探偵事務所の選び方3つで、悪徳探偵かどうか見分けられます。探偵の届け出をしていなかったり、事務所が存在しないような探偵であれば悪徳探偵の可能性が高いので、依頼しないのが賢明です。
適正に運営している探偵事務所をいくつかピックアップできたら、より具体的に調べて依頼する探偵事務所を決めましょう。
口コミを調べる
適正に運営されている探偵事務所をいくつかピックアップしたら、探偵事務所の口コミを確認してください。探偵の対応や調査報告書の完成度、ユーザーの満足度などが分かります。
探偵事務所のホームページに掲載されている者ではなく、Googleの口コミなどの外部的な評価で判断してください。口コミの内容や質、評価点数や口コミの総数などを見て、信頼できる探偵かどうか見極めましょう。
外部的な口コミ・評価で信頼できる探偵かどうか見極めよう
問い合わせ時の対応
多くの探偵事務所では、無料相談を実施しています。実際に相談し、対応や雰囲気を確認してみてください。
探偵に相談するときは、探偵事務所に訪問するのがベストです。直接事務所に訪問すれば、探偵業届出証明書の掲示や事務所の規模、雰囲気、調査報告書のサンプルや機材などが確認できます。
調査地が遠方など、どうしても探偵事務所に訪問できない場合は、電話やメールの対応で見極めましょう。探偵との相性も重要です。
- 会話がかみ合うか
- 言いたいことがまっすぐに伝わるか
- 気持ちを察してくれるか
- 欲しい情報や答えを提示してくれるか
上記など、雰囲気やスタッフの対応もしっかり見極めてください。最終的には、探偵との相性や人柄で決めることも大切です。
- 探偵事務所に訪問して雰囲気や対応を確かめよう
- 直接訪問できない場合は電話やメールの雰囲気で見極めよう
探偵調査費用の仕組み・プラン解説
探偵の調査費用は、決して安くありません。これからの人生で分岐点になるかもしれないので、損しないようにしたいですよね。
ここからは、探偵事務所の料金設定やプランの仕組みについて解説します。探偵事務所を決める1つの基準として、参考にしてみてください。
時間料金制プランは「人数×時間」
多くの探偵事務所では「時間料金制」という料金設定を採用しています。調査に当たる探偵の人数と時間によって料金が割り出される料金プランです。
探偵1人につき、1時間あたり5000円~20000円が相場。浮気・不倫調査は2~3人のチームで調査にあたるので、「人数×時間」分の費用が掛かります。
探偵1人につき10000円/1時間で、2人の探偵が5時間の調査に当たれば20000円×5時間=10万円です。人数や時間が増えるほど、調査費用が高額になります。
https://fortgreenefocus.com/tantei-blog/1471/短時間で調査が可能な場合などに利用するとお得です。
- 浮気する日時が分かっている
- 車にGPSを取り付けてある
- スマホのGPS情報が分かる
- 裁判に使うわけではない
上記のような状況であれば短時間で調査が完了する可能性が高いので、「時間料金制」を検討してみてください。
- 時間料金制は「人数×時間」で費用が決まる
- 短時間で調査できる状況におすすめ
諸経費・車両費などもかかってくる
時間料金制プランの場合、人件費以外に諸経費も加算されます。
- 車両費
- 交通費
- 機材費
- 駐車場代
- その他
人件費+諸経費で最終的な金額が決定することを認識しておきましょう。探偵事務所によっては調査報告書の作成費用なども別途加算される場合があります。
成功報酬型プラン
「成功報酬型」プランは、調査が成功したときのみ調査費用が発生するプランです。調査が失敗すれば費用がかからないので、依頼者にとってメリットが大きく感じられるプランですが、実はデメリットも多くあります。
- 成功報酬型プランを利用するには審査がある
- 成功報酬が高く設定されている
- 「成功」の基準があいまい
- 結果がでなくても費用がかかる場合がある
まず、「成功報酬型」プランを利用する場合は事前に審査があります。浮気する日時がはっきりしていたり、ある程度浮気の確証がある状態でないと成功報酬型プランが適用されない可能性が高いです。
探偵にとって失敗のリスクが大きいプランなので、成功したときの成果報酬が高く設定されています。「成功」の基準があいまいなので、調査に納得できないのに「調査成功」とされて高額な成功報酬を請求される場合もあるでしょう。
また、「成果報酬型」プランには「完全成果報酬型」プランと「普通の成果報酬型プラン」の2種類あります。普通の「成果報酬型プラン」の場合は調査が成功しても失敗しても費用が掛かる場合もあるので注意が必要です。
「成果報酬型プラン」はメリットもデメリットも大きい
完全成功報酬型プラン
「完全成功報酬型」プランは、調査が成功しなければ費用は一切かかりません。交通費などの諸経費は請求される場合がありますが、調査が失敗すれば着手金や調査費用を払う必要がないプランです。
調査が成功した時、まとめて費用を支払います。
- 着手金
- 調査費用
- 成功報酬
- 諸経費
- その他
探偵事務所にとってリスクが大きい料金プランなので、成功報酬は高額に設定されている場合が多いです。また「成功」の基準を設定しにくい場合が多く、依頼者にとってはメリットが大きいもののリスクがあるプランといえます。
普通の成功報酬型プラン
「普通の成功報酬型」プランは、着手金や諸経費などがかかります。調査成功のときのみ調査費用がかかりますが、調査が失敗しても着手金や諸経費で10万円~の費用がかかるプランです。
成功報酬だけの支払いではありません。「普通の成果報酬型」プランを選ぶ場合は、プランの内容をしっかり確認してください。
パックプラン
パックプランは、日数や時間を固定した定額プランのこと。「20時間パック30万円」「50時間パック60万円」など、複数のプランから最適な料金を選択できます。
- 調査費用
- 諸経費
- 車両費
- 機材費
上記などの費用がすべてパックに含まれるため、追加費用を請求され心配がありません。
調査期間が長くなればなるほど、1時間あたりの調査料金が安くなります。難しい調査や、調査結果を裁判資料として使いたい場合など、調査期間が長くなりそうな人におすすめです。
ただし、短時間で調査が完了してしまっても、原則として差額は返金されません。調査途中のプラン変更も難しいので、調査の難易度を考慮した上で選択してください。
調査期間が長くなる場合はパック料金制がお得!
探偵の選び方まとめ
ほとんどの探偵は適正に運営していますが、中には悪徳業者もあります。悪徳業者に依頼すると、まともに調査してくれなかったり、不当に高額な請求をしてきたりするので注意が必要です。
悪徳業者かどうか見分けるには、以下の3つのポイントを確認してください。
- 探偵業届出証明書の有無
- 行政処分を受けているかどうか
- 事務所自体が存在するか
また、適正な探偵の中から自分に合う探偵事務所を選ぶためには、以下の2点を必ずチェックしましょう。
- 口コミの評価
- 問い合わせ時の対応
事前に調査費用の仕組みについても知識を持っておけば、適切なプランを選択できます。当記事を再度読み直して、最も相性が良い探偵事務所を選びましょう。
悪徳業者を見極めて優良な探偵を選ぼう