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探偵とはどんな職業?調査内容・方法や料金について徹底解説

浮気・不倫調査や人探しを依頼したいときは、探偵に調査を依頼するのが確実です。では、そもそも探偵という職業はどういった業務を行うのでしょうか。

当記事では、探偵についての基本的なことについて解説します。業務内容や調査方法、合法性や料金について解説していくので、最後まで読んで参考にしてみてください!

探偵とはどんな職業?

探偵とは「依頼を受けて調査・情報収集を行い、その結果を依頼者に報告して対価を受け取る職業」のこと。また、他人の行動や秘密などをひそかに探ることを職業にしている人のことを指します。

日本で初めて探偵社が設立されたのは1889年(明治22年)です。2007年に「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」が施工されてからは、警察を通じて公安委員会に届け出をし、受理された者だけが探偵業を営めるようになりました。

探偵が調査するのは浮気・不倫や身辺調査、人探し調査など。ストーカー調査やいじめ調査、各種トラブル対策なども探偵の業務範囲です。

基本的な調査方法は「尾行・張り込み・聞き込み」で、行動記録や証拠撮影などを行い、調査報告書にまとめます。依頼人に調査結果を報告し、必要に応じてアフターフォローまで行うのが主な業務内容です。

探偵に必要な資格はある?

日本では、探偵になるために必要な国家資格や公的な資格は存在しません。公安委員会に届出をして、認可を受ければ探偵業を開始できます。

ただし、探偵業法第三条に基づき「欠格事由」に該当する者は探偵業を営めません。

(欠格事由)
第三条 次の各号のいずれかに該当する者は、探偵業を営んではならない。
一 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者
二 禁錮以上の刑に処せられ、又はこの法律の規定に違反して罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して五年を経過しない者
三 最近五年間に第十五条の規定による処分に違反した者
四 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成三年法律第七十七号)第二条第六号に規定する暴力団員(以下「暴力団員」という。)又は暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者
五 心身の故障により探偵業務を適正に行うことができない者として内閣府令で定めるもの
六 営業に関し成年者と同一の能力を有しない未成年者でその法定代理人が前各号又は次号のいずれかに該当するもの
七 法人でその役員のうちに第一号から第五号までのいずれかに該当する者があるもの

電子政府の総合窓口e-GOV(探偵業の業務の適正化に関する法律)

探偵としての技能を証明するための「探偵調査士検定」「探偵業務管理者検定」などの民間資格は存在します。資格を取らなくても探偵になれますが、民間資格を取得することで探偵として箔をつけることは可能です。

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探偵と興信所の違い

探偵と興信所は、現代ではほとんど同じで実質的な違いはありません。しかし戦前には明確に違いがあり、厳密に言うと若干異なります。

興信所は「企業や個人などの信用・雇用調査を専門的に行う機関」。雇用調査や取引先の調査、両親からの婚前調査など「信用調査」が主な業務です。

探偵は「浮気・不倫調査や素行調査など個人に対して調査を行う機関」。個人に対する「行動調査」が主な業務です。浮気・不倫調査の依頼が最も多く、尾行や張り込みによって調査を行います。

ただし、現代においては探偵と興信所の明確な線引きは存在しません。探偵、興信所共に実質同じような業務を行っています。

探偵と警察の関係

小説やドラマなどでは、探偵が警察と協力して推理をしたり事件を解決に導く姿がよく描かれますよね。しかし、実際には探偵が警察と協力や連携をすることはありません。

探偵は、警察が介入しない「民事トラブル」を担当します。ストーカー調査やいじめ調査、近隣トラブルなども探偵が扱う案件です。

探偵が迷惑行為や被害状況の証拠を撮影し、それをもとに警察に被害届を提出したり、対応を求めることはあります。しかし「刑事事件」に係る調査協力を求められることはありません。

探偵の主な調査内容とは?

探偵の業務は、主に個人の行動調査です。浮気・不倫調査などは広く知られていますが、具体的にどのような調査をするのでしょうか。

浮気・不倫調査以外にも、人探しや民事トラブル調査など数多くの案件に対応しています。ここでは、探偵が行う調査内容について見ていきましょう。

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浮気・不倫調査

探偵が最も多く引き受けるのが「浮気・不倫調査」です。ラブホテルに出入りする姿などを撮影して「不貞行為」の証拠を取得します。

「不貞行為」の証拠があれば、離婚調停・裁判や慰謝料請求において圧倒的に有利です。また、探偵の調査で浮気や不倫の事実が分かったあとに、話し合いを重ねて関係修復する夫婦も多く存在します。

夫婦問題の解決に向けて、探偵に依頼することはとても有効な手段です。アフターフォローとして「弁護士の紹介」や「カウンセリング」まで行ってくれる探偵社も多く、辛い状況下でも安心して任せられます。

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素行調査

素行調査や身辺調査など、浮気や不倫以外の行動調査も探偵の業務です。下記のように、家族や従業員などの素行調査依頼が多くあります。

  • 一人暮らしをしている子供の様子が知りたい
  • 婚約者の経歴や異性関係を調査したい
  • 跡取り息子の交際関係を調べたい
  • 入社予定の社員について調査したい
  • 退職した社員の動向を調べたい

調査方法や内容については浮気・不倫調査と同じように「尾行・張り込み・聞き込み」や「証拠写真・映像の撮影」です。調査後は報告書にまとめて依頼者に情報を私、必要に応じてアフターフォローを行います。

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人探し調査

人探し調査も探偵に依頼できます。「警察に捜索願を出したが積極的に動いてくれない」という場合でも、探偵なら迅速に対応可能です。

  • 恩師に会いたい
  • お金を貸した人が行方不明になった
  • 家出した家族を探したい
  • 不倫相手を探して慰謝料請求したい

「SNS調査」や「尾行・張り込み・聞き込み」により、探したい人を見つけます。どこに居るか分からない人でも、日本国内であれば依頼可能です。

ただし、ストーカーやDV加害者の可能性がある人物からの依頼には対応できません。また、極端に情報が少なかったり、ネット恋愛だったりする依頼も受け付けていない場合が多いです。

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トラブル調査・対策

警察が対応しない民事トラブル調査・対策も探偵が扱う案件です。

  • ストーカー調査・対策
  • 近隣トラブルの調査・対策
  • いじめ調査

上記など、探偵はさまざまな民事トラブルに対応してくれます。探偵に頼めば迷惑行為や被害の証拠が取得できるので、それをもとに被害届を提出したり、民事裁判を起こして損害賠償請求したりすることが可能です。

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盗聴器発見調査

探偵は「盗聴器発見調査」も扱っています。警察は事件性がないと捜査してくれません。「盗聴されてるかも……」と感じたら、探偵に調査を依頼するのがおすすめです。

盗聴器は電波を出しているので、特殊な機器を利用して盗聴器を見つけます。探偵は盗聴器に関する知識が豊富なので、ほぼ確実に盗聴器を発見することが可能です。盗聴器だけでなく、盗撮器やGPS発信器の発見なども依頼できます。

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探偵の調査方法や流れとは?

探偵に依頼すれば、ほぼ確実に必要な情報が得られます。不倫の証拠を突き止めれば、離婚や慰謝料請求も可能です。

では、探偵はどのような方法で調査を行うのでしょうか。ここでは、探偵が行う調査方法や流れについて解説していきます。

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SNS等を使った事前調査

探偵は、本格的な調査をする前に事前調査を行います。近年では、SNSなどインターネットを使った事前調査が主流です。多くの情報が得られるので、本調査に入る前にSNS等で徹底的に調べます。

また、実際に調査地に出向いて現地調査も行います。張り込みや撮影に適した場所、会社の出入り口や非常口の確認、駐車場や道路交通状況の確認など……事前調査をしっかり行うことで、本調査がスムーズに進められるのです。

尾行・張り込み・聞き込み

探偵の基本的な調査方法は「尾行・張り込み・聞き込み」です。徒歩や車、バイクなどでターゲットの死角から尾行します。張り込みは少し離れたところから、気付かれないように行うのが基本です。

聞き込み調査は、自分が探偵であることを明かす場合もありますし、架空の状況を装う場合もあります。浮気・不倫調査の場合は2~3人のチームで連携しながら調査を行うため、ターゲットに気付かれることはほとんどありません。

証拠写真・動画の撮影

ターゲットを尾行・張り込みしながら写真や映像の撮影を行います。特殊な撮影機材を使用し、気付かれない容易に撮影しなければならないので、最も探偵としての技術が問われるプロセスです。

浮気調査であればターゲットを発見したところから移動中、浮気相手と合流したところ、食事中や買い物中まですべて撮影していきます。最も重要なのはラブホテルや旅館、自宅などに出入りしている姿の撮影です。

暗い夜道や少し離れた場所でも、顔がはっきりとわかるほど鮮明な写真を取らなければなりません。少しでも顔がぼやけていたり、遠すぎて本人だと判別できなかったりすると、証拠としての効力を発揮しないからです。

行動記録

証拠写真や映像は最も重要ですが、実は細かい行動記録も証拠となります。下記のように、ターゲットがいつ・どこで・何を・どのようにしたのか明確にすることが大切です。

  • 〇時〇分に会社を出る
  • 〇時〇分に異性と合流
  • 〇時〇分に〇〇ホテルに入る
  • 〇時〇分に〇〇ホテルを出る
  • 〇時〇分に〇〇駅で別れる

調査報告書のサンプルを見るそきは、写真だけでなく行動記録まで詳細に書かれているか確認してみてください。事細かに行動記録が記載されている調査報告書は、証拠としての精度が高いといえます。

調査報告書の作成

調査終了後は、調査した探偵自身が調査報告書を作成します。「調査報告書」は、依頼者にとって最も重要な成果物です。

ターゲットの服装や車のナンバー、行動記録などを、写真と共に時系列で細かく記載していきます。映像がある場合は、DVDにしてもらうことも可能です。

必要があれば裁判でも使えるような調査報告書を作ってもらうこともできます。調査の証拠をもとに裁判を起こす可能性がある場合は、事前に伝えておきましょう。

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アフターフォロー

探偵社によっては、調査終了後もアフターフォローを行ってくれます。

  • 弁護士の紹介
  • カウンセリング
  • 書類の作成
  • 各種手続きの手伝い
  • 将来に向けての相談

問題が解決するまで何度でも相談に乗ってくれる場合が多く、不安定な状況の依頼者をサポートします。探偵を選ぶ際は、アフターフォローの内容までしっかりチェックすることも大切です。

探偵業は違法じゃないの?

「探偵が行う尾行はストーカー行為にならないの?」「撮影は盗撮じゃないの?」と不安に感じている方が多くいらっしゃるようです。探偵を雇ったことがバレて「プライバシー権の侵害」などと訴えられたら最悪ですよね。

しかし、基本的な調査は「探偵業法」により合法的に認められています。「プライバシー権の侵害」「迷惑防止条例」等で訴えられそうになったとしても、依頼者が罪に問われることはないので安心してください。

ただし、探偵が調査中に違法行為を行った場合、探偵事務所や探偵自身が処分を受けることになります。ターゲットに気付かれているのに執拗に尾行したり、撮影するための住居侵入を行ったりした場合は違法です。

基本的に多くの探偵は適正に業務を行っていますが、中には違法調査や詐欺を行う探偵もいるので要注意。探偵の行政処分歴は警視庁のホームページで3年間公表されているので、調査を依頼する前に必ず確認しておきましょう。

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探偵の調査費用の相場とは?

探偵の調査費用は1日10万円前後が相場です。いずれの調査でも、10万円~100万円くらいの調査費用をかけるのが一般的。調査日数や探偵の人数、諸経費によって費用が変動します。

料金体系は、以下の3パターンがあります。

時間料金型1時間5000円~15000円/1人×調査時間+諸経費
パック料金型24時間30万円、50時間70万円など
成功報酬制調査が成功した時に成功報酬が発生する

短時間で済む調査なら時間料金型がお得。「浮気相手と会う日時・場所が分かっている」「浮気の証拠は欲しいが離婚する気はない」などの場合は、時間料金型がおすすめです。

難しい調査で長期間かかりそうなときは、パック料金型にすると1時間あたりの料金がお得になります。裁判になる可能性がある場合も、数日間の調査が必要になることが多いのでパック料金型が最適です。

成功報酬型には「普通の成功報酬型」と「完全成功報酬型」の2パターンがあります。「普通の成功報酬型」は着手金が必ずかかり、調査が成功したときに調査費用や成功報酬が請求されるプラン。「完全成功報酬型」は、調査失敗のときは着手金すらかかりませんが、調査成功のときは着手金+調査費用+成功報酬+諸経費が請求されるプランです。

調査内容や状況により、お得なプランは異なります。探偵に調査を依頼する際は複数の探偵社に見積もりを出してもらい、比較検討して最適な調査プランを選びましょう。

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探偵とは?探偵の基本情報まとめ

探偵とは「依頼を受けて調査を行い、依頼者に調査結果を報告して対価を受け取る仕事」のこと。探偵業法が定められており、法律の範囲内で業務をすれば「尾行・張り込み・聞き込み」や「写真撮影」は合法です。

警察が取り合ってくれない民事トラブルや人探しは、探偵に依頼することで解決できる場合が多いので、ぜひ活用してみてください。探偵に調査依頼をすることで、証拠をもとに被害届を提出したり、民事裁判を起こして損害賠償請求をしたりすることが可能になります。

調査料金の相場は1日10万円前後で、決して安くはありません。しかし、難しい問題を解決できるので、価値のあるお金の使い方になるはずです。

浮気や不倫など、さまざまな問題に直面しているなら、まずは探偵に相談してみてください。初回は無料相談を受け付けているので、複数社に問い合わせて最も相性の良い探偵を探しましょう。

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