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興信所とは?探偵との違いや結婚/各種調査の費用相場について

結婚調査や浮気・不倫調査など、さまざまな調査が依頼できる機関として「探偵」と「興信所」の選択肢があります。映画や小説で「探偵」はおなじみの職業ですが、「興信所」はあまり親しみがないですよね。

では「興信所」とは、具体的にどのような調査を行う機関なのでしょうか?当記事では「興信所」の説明や探偵との違い、各調査項目の費用相場について解説していきます!

興信所とは?

興信所とは、依頼を受けて個人・企業の信用情報や所在、行動について調査を行う民間の機関です。「探偵業の業務の適正化に関する法律(以下:探偵業法)」の定めに基づき運営されています。

調査項目は「企業の信用調査」「個人の結婚調査」など多岐にわたり、尾行・張り込み・聞き込みやデータ調査によって行われるのが一般的です。また、探偵と同じように「浮気・不倫調査」「人探し調査」なども行います。

「個人情報保護法」の施工に際し、警視庁から興信所へ向けて2004年(平成16年)に「興信所業者が講ずべき個人情報保護ための措置の特例に関する指針」という通達が発出されました。この通達では、特別な例を除き「調査の際は対象者に調査の旨を通知することが望ましい」としています。

ただし法的強制力はないため、必ずしも身分や目的を明かして調査しなければならないわけではありません。興信所として身分を明かした上で調査を行うこともあれば、対象者にバレないように調査を行うこともあります。

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興信所と探偵の違いとは?

興信所と探偵は、どちらも「依頼を受けて調査を行う民間の機関」です。歴史を見ていくと、以前は興信所と探偵に違いがありました。しかし2007年(平成19年)に「探偵業法」が施工されて以降、現在は興信所と探偵に明確な違いはありません

調査項目や調査方法もほとんど同じです。興信所でも探偵のように「浮気・不倫調査」や「素行調査」等が依頼できます。興信所と探偵どちらも、できることに違いはありません。名称が異なるだけで、実質同じ内容の業務を行っています。

  • 現代では興信所と探偵に明確な違いはない
  • 興信所と探偵でできることに違いはない

興信所と探偵の歴史の違い

興信所は、1892年(明治25年)に大阪で設立された「商業興信所」が起源です。当時の日本銀行理事であった外山脩造氏により、大手銀行グループとの共同出資で設立しました。

明治維新以降の日本では商工業が活性化。企業間の取引が盛んになり、信用調査会社の需要が高まったのが興信所発足のきっかけです。このことから、興信所は当時「企業の信用調査」「雇用調査」が主な業務でした。

1900年(明治33年)に設立された「帝国興信所」は、現在「帝国データバンク」として存続しています。

探偵は、1895年(明治28年)に元刑事の岩井三郎氏が設立した「岩井探偵事務所」が起源です。「浮気調査」「身辺調査」など、探偵は個人の依頼を受けて秘密裏に調査を行うのが主な業務でした。また、当時の探偵は刑事事件の解決にも関わっています。

歴史的には「興信所は企業の信用調査」「探偵は個人の行動や所在の調査」と、明確な違いがあった

興信所と探偵の調査方法の違い

現代における探偵と興信所の調査方法はほとんど同じです。興信所の方が企業データや個人情報を多く有している場合があるため、データ調査や信用調査は興信所の方が得意とすることが考えられます。

また、興信所は対象者に身分や調査目的を明かした上で調査を行う場合があります。しかし、身分を隠して「尾行・張り込み・聞き込み」など秘密裏に調査を行うことも可能です。そのため、探偵と興信所で調査方法の明確な違いはありません

興信所と探偵の料金の違い

興信所と探偵で料金制度の違いはありません。どちらの方が高い・安いといった違いはなく、各社で独自の調査料金が設定されています。

調査料金の相場は、興信所・探偵のどちらも1日10万円前後。料金は調査内容や調査にかかる時間、諸経費によって変動します。多くの興信所・探偵では無料で見積もりを出してくれるので、料金が気になる場合は各社に直接問い合わせてみてください。

興信所と探偵のどちらを選ぶべきか?

現代における興信所と探偵は、大きな違いはありません。調査項目や方法、調査料金などもほとんど同じ。そのため、基本的にはどちらを選んでもOKです。

歴史的には、興信所は「企業の信用調査」を主な業務とする機関でした。しかし、現在は探偵と同じように、個人の依頼を受けて「浮気・不倫調査」や「身辺調査」などを行うことが可能です。逆に、探偵が企業から依頼を受けて「信用調査」「雇用調査」を行うこともあります。

ただし、興信所・探偵各社によって得意な調査はあります。「浮気・不倫調査が得意」「結婚調査が得意」など、各社の得意分野をチェックして選びましょう。まずは両方に問い合わせて面談し、話を聞いてみることがおすすめです。

興信所の調査内容とは?

興信所では多くの調査案件を扱っています。興信所・探偵ともに扱っている調査内容はほとんど同じです。

「婚約者の交際関係や経済状況が知りたい」「取引先の信用情報を調べたい」という依頼はもちろん、パートナーの不倫調査もOK。人探しやストーカー調査・対策なども対応可能です。

興信所各社によって扱う案件が異なります。まずは自宅や調査地近くの興信所を検索し、ホームページで調査内容を確認してみてください。

興信所の費用相場

興信所の調査費用は「調査にかかる時間(日数)×調査員の人数+諸経費」で決まります。基本的に、探偵の調査料金と考え方は同じです。

簡単な調査なら比較的安く調査できますが、難易度が高い調査だと高額になることもあります。ここでは、依頼件数が多い調査項目の費用相場について見ていきましょう。

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結婚調査の費用相場

結婚調査の費用相場:30万円~70万円

結婚調査は、結婚したい人が本当に信頼できるのか調べたいときに有効です。調査したい項目数や日数によって、調査費用は変動します。

「浮気をしていないか」「職業は本当か」など、簡単な調査であれば少額で済ませられる場合が多いです。ただし育った家庭環境から学生時代の評判、両親や兄弟のことまで調べたい場合は、調査時間を要するので費用が高額になります。

結婚を控えているご両親からの調査依頼も多い項目です。恋人や婚約者の言動に少しでも不安があるなら、結婚調査を積極的に活用してみてください。

浮気・不倫調査の費用相場

浮気・不倫調査の費用相場:10万円~100万円

浮気・不倫調査は、興信所や探偵で最も依頼が多い調査項目です。配偶者の浮気や不倫状況を調べ上げ、離婚や慰謝料請求、話し合いのために役立てます。

10万円~30万円・浮気する日時・場所が分かっている
・裁判を起こすつもりはない
・話し合いをするために証拠が欲しい
30万円~100万円・浮気の実態が全く分からない
・離婚や慰謝料請求を検討している
・裁判になる可能性が高い

上記のように、浮気・不倫の状況や調査の目的によって調査費用は変動します。パートナーが浮気を認めていなかったり、裁判になる可能性が高いのであれば、ある程度予算をかけてしっかり調べることがおすすめです。

また、状況によっては調査費用の一部を損害賠償請求として取り戻せる場合があります。予算が不安な人でも泣き寝入りせず、まずは無料相談を活用してみてください。

素行調査の費用相場

素行調査の費用相場:10万円~100万円

家族や恋人、従業員の行動や交友関係を調べたいなら素行調査がおすすめ。多様化する現代において、さまざまなトラブルを未然に防ぐために役立ちます。

調査したい人の住所や職場、学校が分かっていれば比較的容易に普段の行動や交友関係などが調査できます。短期間で終わる調査であれば10万円~30万円で調査可能です。長期間かかる調査だと50万円以上かかることも考えられます。

また、調査のために必要な交通費や宿泊費はすべて依頼者負担になるので注意が必要です。遠方に住む人の素行調査であれば、調査地に近い興信所を探すことが調査費用の節約につながります。

人探し調査の費用相場

人探し調査の費用相場:10万円~100万円

人探し調査の費用は、探したい人の状況によって異なります。情報が少なく、広範囲で調べなければならない場合は、調査費用が高額になることが考えられるでしょう。

10万円~50万円・探したい人の電話番後や交友関係を把握している
・探したい人の行きそうな場所が分かる
・探したい人の経済状況を把握している
50万円以上・探したい人の情報が著しく少ない
・旧姓しか分からない、本名かどうか分からない
・インターネット経由で知り合った人

上記のように、人探し調査の難易度に応じて費用が変動します。家族や恋人など、探したい人の情報が多ければ調査は簡単です。短期間で調査できる状況であれば、調査費用は比較的リーズナブルに抑えられます。

ただし、ストーカーやDV加害者など、問題があると思われる人物からの人探し依頼は受けられません。また、インターネット経由で知り合った人や本名が分からない相手など、著しく情報が少ないと依頼自体を断られる場合もあります。

個人信用調査の費用相場

個人信用調査の費用相場:10万円~

興信所の個人信用調査とは、探偵の「身辺調査」と類似した調査内容です。調査対象の経済状況や勤務態度、風評などを調べ、信用性を明らかにします。

個人信用調査の費用は、調べる内容や目的、調査に要する時間など、状況によって変動します。まずは自分の中で「30万円まで」「50万円まで」と予算を決め、予算内の調査プランを作ってもらうことがおすすめです。

企業信用調査の費用相場

企業信用調査の費用相場:20万円~

企業信用調査は、取引先の実態を明らかにします。費用相場は20万円~です。調べたい内容や情報量に応じて変動します。

数回の打ち合わせや会合だけでは、クライアントの内情まで把握することは困難です。多くの候補企業から1社を決めるために、企業信用調査はとても重要な役割を果たします。

その他調査の費用相場

その他の調査費用相場:10万円~100万円

結婚調査や信用調査の他にも、興信所では多くの案件を扱っています。近隣トラブル調査・対策やストーカー等の犯罪調査・対策なども依頼できるので、生活に不安がある人は興信所の利用がおすすめです。

どの調査でも、基本的には費用相場は1日10万円~が相場。調査時間(日数)や担当する調査員の人数によって費用が変動します。どのような調査内容でも最低額で10万円前後、最高額で100万円前後と考えるのが妥当です。

多くの興信所では、初回に無料相談を受け付けているので、まずは相談してみてください。予算を事前に伝えておけば、予算内で調査プランを作成してくれます。無理のない範囲で興信所を利用し、今後の人生に役立てましょう。

興信所とは?興信所の基本情報まとめ

興信所とは、他人から依頼を受けて企業又は個人の調査を行う民間の機関です。1982年(明治25年)に設立されたのが起源であり、当時は「企業の信用調査」を行う機関でした。

歴史的にみると、探偵は「個人の依頼を受けて調査する機関」であったため、興信所との明確な違いがありました。しかし、現在は「興信所」と「探偵」の明確な違いがありません

興信所・探偵どちらも、2007年(平成19年)に施工された「探偵業法」という法律に基づき運営を行っています。できることや料金についても、興信所と探偵で違いはないので、基本的にはどちらに依頼してもOKです。

調査費用は、調査にかかる時間(日数)や調査員の人数、内容によって変動します。多くの興信所では無料相談や匿名相談を受け付けているので、まずは気軽に話を聞いてみてください!