パートナーの不倫は、一緒に暮らしていれば勘づいてしまうもの。しかし、決定的な証拠がなければ不倫を認めないかもしれません。
不倫を理由に離婚したり、慰謝料や示談金を請求するためには、不貞行為の証拠が必要です。証拠を掴むためには、探偵に頼むのが効率的。では、探偵の調査とはどのようなことが行われるのでしょうか?
今回は、探偵の調査がどのように行われるかについて解説していきます。探偵に調査を依頼するメリットや、失敗しない探偵の選び方も紹介していくので、探偵の調査を依頼しようか迷っている人は最後まで読んで参考にしてみてください。
【不倫調査】探偵の調査の流れ
不倫の証拠を掴みたいなら、探偵に不倫調査を依頼するのが確実。しかし探偵の調査はどのように行われて、何が分かるのか、よく分からないですよね。
まずは、探偵に不倫調査を依頼する流れを見ていきましょう。契約するときに確認しておきたいポイントや調査方法、探偵の調査で分かることなどを詳しく解説していきます。
相談をして契約
ほとんどの探偵社では、依頼前に無料相談を受け付けています。まずは電話やメールなどで、気になる探偵社に連絡してみてください。
電話やメールで現状や調査の目的、依頼するかどうかについて探偵と相談します。「もう少し詳しく相談してみたい」「調査方法や金額が知りたい」と思ったら、面談による無料相談を申し込みましょう。
面談による無料相談では、電話やメールよりも詳しく心境や現状を話し、見積りを出してもらいます。調査内容や見積もりに納得できればその場で契約してもいいですし、一度持ち帰って検討してもOKです。
その場で無理に契約させようとしたり、早く調査した方がいいと急かしてくる探偵は避けましょう。複数社に相談し、比較検討してから探偵を決めるのがおすすめです。
現場の下見・面取り
不倫調査の契約が成立したら、調査目的や依頼内容に合わせて探偵チームを選定。選ばれた探偵が調査企画や会議を重ね、本調査に入る前に事前調査を行います。
提供された写真をもとにターゲットの顔や見た目の特徴を確認する「面取り」は、本調査を成功させるために重要な調査です。服や髪形の違いでターゲットを間違えないよう、耳の形やほくろの位置などを性格に記憶します。
また、自宅や職場の出入り、駐車場の場所や通勤経路まで念入りにチェック。張り込みに適した場所や撮影するポイントまで、事前にしっかり調査しておきます。
尾行・張り込み・聞き込みで調査
契約の日程に沿って、本調査を開始。本調査は「尾行・張り込み・聞き込み」によって行われ、職場から出てきた瞬間や不倫相手との待ち合わせ現場、ホテルに入る瞬間などを撮影します。
2~3人の探偵で連携し、調査中に状況が変われば依頼人に連絡してその場で打ち合わせをしながら臨機応変に調査を遂行。不倫の証拠として必要なのは「不貞行為をしている決定的な証拠」なので、ラブホテルや旅館に入っていく瞬間、不倫相手の自宅で一晩中過ごしている事実などを撮影していきます。
不倫相手の自宅や家族も特定
ターゲットと不倫相手が別れたら、探偵は二手に分かれて不倫相手の尾行を開始。不倫相手の自宅住所や名前、勤務先や家族構成まで特定し、顔が分かる写真も撮影します。
不倫相手の自宅や勤務先が分かれば100万円~200万円の慰謝料請求などが行えるので、不倫の証拠と同様に重要な調査です。「相手のことはどうでもいい」「考えたくない」と思うかもしれませんが、今後のためにもしっかり調査してもらいましょう。
調査報告書を作成
調査がすべて終わったら、探偵は「調査報告書」を作成します。依頼内容や調査目的を明記した上で、時系列に行動の履歴を記録した資料です。
ターゲットが自宅や職場を出た瞬間から、移動中や待ち合わせ、ホテルや自宅の出入りまで、時系列に写真と文章で記録されています。詳細な記録と鮮明な写真であれば、裁判で証拠資料としてそのまま使うことも可能です。
調査報告書の引き渡しをしたら終わりなわけではなく、今後の適切な対処方法についてアドバイスが受けられます。希望があれば、提携している弁護士やカウンセラーを紹介してもらえるので、必要に応じて活用しましょう。
探偵の調査を依頼するメリット
探偵の調査は、1日あたり10万円が相場。不倫する日時が確実でなければ3日~7日ほど調査に時間がかかり、総額で100万円近くかかってしまうことも少なくありません。
では、高額な費用をかけてまで探偵に調査を依頼するメリットはあるのでしょうか?自力で調べるか探偵の調査を依頼しようか、迷っている人は参考にしてみてください!
素人調査は違法になる可能性がある
探偵は「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」に基づいて調査を行っているため、尾行や盗撮をしても違法になりません。しかし素人が探偵のような調査をすると「プライバシー権の侵害」や「迷惑防止条例違反」で訴えられる可能性があります。
探偵による調査は「感情が伴わない状況」なので許可されていますが、素人の尾行や張り込みは「恋愛感情」「怨恨」など様々な感情が伴うもの。さらに探偵は法律を熟知し「やっていいこと・ダメなこと」を理解した上で調査しますが、素人が法律を網羅するのは困難です。
知らないうちに違法行為を犯してしまったり、パートナーや不倫相手に訴えられたりしたら最悪。多少高額でも、探偵なら合法の範囲で確実に調査が行えるので、迷ったら探偵を利用しましょう。
ターゲットにバレずに調査できる
配偶者による不倫調査は、ターゲットに顔を知られているため高い確率でバレてしまいます。尾行や張り込みをしていることがターゲットにバレれば、今まで以上に警戒されて不倫の証拠を掴むのが難しくなってしまうかもしれません。
知人に調査を依頼しても、素人による尾行や張り込みは失敗する可能性が高いです。不審者として通報されたり、気付かれて撒かれることもあるでしょう。
探偵なら日ごろから厳しい訓練を受けているため、環境に溶け込んでごく自然に調査ができます。探偵社独自の調査ノウハウや、調査用の特殊機材を持っているので、警戒されることすらなく確実に不倫の証拠が掴めるのです。
探偵の報告書は離婚裁判で使える
探偵が作成した調査報告書は、離婚裁判でそのまま活用できる可能性が高いです。
上記のようなクオリティが高い調査報告書なら、裁判で不倫の証拠として認められます。調査報告書があれば、離婚裁判や慰謝料請求などのあらゆる場面で有利に進められるので、大変貴重な資料です。
ただ、悪質な探偵だと数枚の写真やGPSの履歴だけを渡してくることがあり、裁判で証拠資料として認められない場合があります。探偵社選びの時点で調査報告書のサンプルをしっかり確認し、面談による相談時に「裁判で使える証拠が欲しい」とはっきり伝えておくことが大切です。
弁護士やカウンセラーを紹介してもらえる
探偵社では弁護士事務所やカウンセリングルームと提携しているところが多く、アフターフォローとして必要なサービスを紹介してくれます。不倫の証拠を掴んだ上で「これからどうすればいいのか」の最適解を提案してくれるのです。
探偵社と提携している弁護士なら、不倫裁判や慰謝料請求は慣れているので、有利になるように進めてくれるでしょう。不倫の事実を知ってショックを受けたときには、状況を把握したカウンセラーがしっかり支えてくれます。
不倫を許して夫婦関係の改善を図る場合でも、円満調停の相談ができたり、夫婦カウンセリングの依頼ができるので安心です。探偵自身が多くの不倫調査を経験しているので、探偵によるアドバイス自体も大変信頼できます。
調査費用の一部を損害賠償請求できる
「探偵のメリットが大きいのは分かったけど、高くて払えない」と悩んでいる人が多いのではないでしょうか。実は、探偵費用の一部は損害賠償請求で取り戻せる場合があります。
上記に当てはまる状況なら、裁判所で「探偵でないと証拠が掴めない案件」と認められ、慰謝料に上乗せして損害賠償請求できる可能性が高いです。不倫調査の平均費用は10万円~100万円程度なので、100万円までなら全額取り戻せるかもしれません。
まとまったお金が用意できなくても、まずは探偵に相談してみましょう。過去の経験や弁護士によるアドバイスから、最適な調査プランや支払い方法を提案してくれるはずです。
失敗しない探偵の選び方
探偵の調査は高額ですが、自分で調べるよりもリスクが少なく、裁判で使える証拠を入手できます。しかし中には、悪質な探偵社も存在するので探偵を選ぶ際は注意が必要です。
悪質な探偵社に調査を依頼すると、ロクに調査をしていないのに高額な費用を請求してくることがあります。不倫された上に詐欺に遭ったり、違法調査で逆に訴えられたりしたら最悪です。
では、失敗しない探偵の選び方を見ていきましょう。
https://fortgreenefocus.com/tantei-blog/1201/探偵業届出証明書が掲示されている
面談による無料相談で探偵事務所に入ったら、まずは目立つところに「探偵業届出証明書」が掲示されているか確認してください。「探偵業届出証明書」がしっかり掲示されている探偵社であれば、公安委員会に認められているので信頼できます。
平成19年6月に探偵業法が施行され、探偵業を開業する際、警察を通じて公安委員会に届け出をすることが義務付けられました。よって「探偵業届出証明書」が掲示されている探偵社なら、調査のための尾行や盗撮が合法になるのです。
しかし、探偵業の届け出をしていない探偵はそもそも違法です。違法調査や高額請求などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。面談は自宅や喫茶店ではなく、必ず探偵事務所を直接訪問して「探偵業届出証明書」の所在を確認しましょう。
警視庁のHPで行政処分の有無を確認
警視庁のHPでは、行政処分を受けた企業のデータを過去3年に遡って確認できます。契約しようとしている探偵社が過去に行政処分を受けていないか、事前にしっかり確認しておきましょう。
写真を撮るときに不法侵入してしまったり、ターゲットに気付かれているのにつきまとい行為を続行してしまったり……悪質な探偵は、違法行為を犯してしまいがち。一度行政処分を受けていても、結果を出すために違法行為を繰り返してしまうかもしれません。
違法に取得した証拠は裁判で証拠として認められないため、せっかく高額な費用を支払っても無駄になってしまいます。適切に調査業務を行っている探偵社を選ぶために、警視庁のHPを確認してみてください。
調査書のサンプルをチェック
探偵の調査を依頼するにあたり、依頼人にとって最も重要なのが「調査報告書」のクオリティです。調査報告書の質が高ければ高いほど、裁判や慰謝料請求などで有利になるので、かならずサンプルを確認してから依頼するようにしてください。
など……隅々まで確認し、可能であれば複数社で比較検討して選ぶことが大切。調査が夜になるなら、夜でも鮮明に写真が撮れているかどうかも重要な判断基準になります。
探偵の調査まとめ
「パートナーが不倫してるかも」「慰謝料や示談金を請求するために不倫の証拠を手に入れたい」と思った時は、探偵の調査を依頼するのがおすすめ。探偵の調査なら、裁判で有利になるような「不貞行為の証拠」を手に入れることができます。
探偵業の届け出を提出している探偵社なら、基本的に親切に対応してくれることが多いですが、中には悪質な行さhも存在するので要注意。探偵選びで失敗しないために当記事を再度チェックして、良い探偵社に調査を依頼しましょう。