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成功報酬の探偵社は損する?浮気調査料金の相場と問題点を解説

浮気調査で探偵を選ぶとき、「成功報酬型」という料金プランが目につきます。「調査が成功した時だけ成功報酬が発生」「失敗したら調査費用0円」と聞くと、利用者にとっては魅力的ですよね。

しかし浮気・不倫調査の場合、何を成功とするのか定義が難しく、トラブルになってしまうことがあります。浮気の証拠が出なかったのに思わぬ費用が発生することもあるため、「成功報酬型」を選ぶ場合は注意が必要です。

では、今回は探偵の「成功報酬型」料金プランについて紹介していきます。探偵の料金プラン選びで迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

探偵の「成功報酬型」とは?

探偵の成功報酬型料金プランとは、調査の目的が達成されたときに報酬が発生するプランのこと。調査が失敗すれば成功報酬が発生しないので、依頼者にとってお得なプランのように感じるかもしれません。

しかし浮気や不倫調査では、何を「成功」と定義するかが難しいため、トラブルが発生しがちなプランです。また、成功報酬型プランのなかにも料金体系や支払い方法に種類があるため、発生する費用をしっかり認識しておく必要があります。

「完全成功報酬型」と「成功報酬型」の違い

成功報酬型の料金プランには「完全成功報酬型」と「成功報酬型」の2種類があります。着手金などの発生有無や、成功報酬金額に違いがあるので、しっかり読んで違いを知っておきましょう。

では「完全成功報酬型」と「成功報酬型」の料金プランについて、それぞれ解説していきます。

「完全成功報酬型」の解説

「完全成功報酬型」とは、成功報酬のみが発生する料金プラン。着手金不要で、調査が成功した時のみ成功報酬として支払いが発生します。

調査が失敗したときは、交通費や駐車場代などの諸経費だけしか支払わなくていいのでお得です。探偵社によっては、調査が失敗したら諸経費すらかからない場合もあります。

ただし、「完全成功報酬型」は探偵社にとってリスクが大きいので、リターンとして成功報酬が高額になりがちです。浮気や不倫調査の場合、何を「成功」と定義するかが難しいので、「完全成功報酬型」の料金プランを適用してもらえないこともあります。

「成功報酬型」の解説

「成功報酬型」とは、(着手金+諸経費)+成功報酬がかかるプランです。調査が失敗した時は成功報酬が0円ですが、着手金や諸経費の支払いは発生します。

着手金は調査にあたる人数や日数によって割り出される金額で、浮気・不倫調査なら10万円前後が相場です。探偵社にとって、固定費が得られる「成功報酬型」は「完全成功報酬型」よりもリスクが少ないので、着手金や成功報酬が割安に設定される傾向にあります。

着手金が発生するので損するように思われがちですが、調査が成功した時は「完全成功報酬型」よりも安く収まることが多いので、状況によってどちらを利用するべきか見極めることが大切です。

「完全成功報酬型」「成功報酬型」の支払い方法

「完全成功報酬型」「成功報酬型」の料金プランは、先払いと後払いの2パターンがあります。

先払いは、着手金や成功報酬を含めた総額を探偵社に支払いし、調査が失敗したときに返金されるシステム。依頼者にとって先払いするのは気が引けますが、勝手に追加料金を上乗せされる心配がないというメリットがあります。

後払いは、調査終了後に必要な金額を請求されるシステム。全額後払いだと依頼者にとっては安心ですが、悪質な業者だと知らないうちに追加料金を上乗せされて高額な調査費用を請求される場合があるので、注意が必要です。

着手金だけ先払いし、成功報酬や諸経費を後払いするというケースもあります。どの支払い方法に関してもトラブルを避けるために、契約時にきちんと費用や内訳について細かく目を通しておきましょう。

「成功報酬型」探偵の費用相場

「成功報酬型」の料金プランは、調査に失敗したときは成功報酬を支払う必要がありません。では、「成功」の場合はどれくらいの成功報酬が発生するのでしょうか。

成功報酬の金額は、調査にあたった人数や日数、調査内容によって金額に差があります。ここでは、浮気・不倫調査にかかる平均的な成功報酬を紹介していくので、探偵選びの参考にしてみてください。

浮気調査の成功報酬は30~50万円が相場

成功報酬の金額は特に規定がないため、探偵社が自由に設定できますが、浮気や不倫調査においては30万円~50万円が相場です。着手金は10万円程度、そこに諸経費が加算され、合計で50万円~100万円程度の費用が発生します。

成功報酬の場合、証拠の数によって金額が変動する場合があります。より多くの証拠を取得することを希望した場合、その分費用が高額になってしまう可能性が高いです。離婚する場合は、どれくらいの証拠が必要なのか、探偵や弁護士と相談して決めるといいでしょう。

成功報酬やその他の費用は探偵社によって異なるので、ホームページを見ても料金が分からない場合は直接問い合わせてみてください。複数社の見積もりから、最適な探偵社を選びましょう。

失敗しても10~20万円かかる場合がある

「成功報酬型」の料金プランの場合は、調査が失敗しても着手金+諸経費で10万円~20万円かかります。「完全成功報酬型」でも、諸経費として数万円~10万円かかることを理解しておきましょう。

探偵はボランティアではないので、不貞行為の証拠が得られなかったとしても実費がかかります。中には「証拠が出なければ完全0円」の探偵社も存在しますが、まともに調査してもらえなかったり、調査成功した時の報酬が高額になったりするので、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

「成功報酬型」以外のおすすめ料金プラン

浮気・不倫調査の場合、状況によってお得な料金プランが変わります。調査失敗したときに費用が発生しない「成功報酬型」はお得に感じますが、実際には「時間料金型」や「パック料金型」の方がお得な場合が多いです。

「夫の帰りが遅い」「浮気しているか確証がない」という場合は、成功報酬型がお得。しかし、ある程度浮気の状況が分かっているなら、成功報酬の方が損な場合もあります。

浮気する日が特定できるなら「時間料金型」がお得

スマホや手帳を見たり、過去の言動から浮気する日時が確実に分かったりしている場合は「時間料金型」がおすすめ。何時にどこで浮気相手と会うのか、事前情報が多ければ多いほどお得にります。

「時間料金型」は、調査にかかった時間を調査員の人数分支払う料金プランです。調査員1人あたりの費用は1時間5000円~15000円が相場。調査費用の他に書類作成日や諸経費などが発生しますが、それでも短時間で証拠が掴めるなら最もお得です。

2名の調査員が2~3時間で調査を終えれば、報告書作成量などの諸経費を含めても10万円以下で収まります。

浮気調査に日数が必要なら「パック料金型」がお得

浮気していることは確実でも、浮気している細かい日時が不明で調査に日数がかかりそうなら「パック料金型」がお得。日中に自由な時間がある営業職や経営者、クリエイターなどの浮気・不倫調査をしたい人におすすめです。

「パック料金型」は一定期間の調査費用や諸経費などがセットになったプランで、「3日15時間パック」や「7日時間無制限」など、探偵社ごとに料金が設定されています。「時間料金型」よりも1時間あたりの調査料金が割安になるので、調査にどれくらい時間がかかるか分からないときに選びたいプランです。

調査報告書の作成代金や車両代などもパック料金の中に含まれているため、料金が明確でトラブルを避けれます。ただし、短時間で調査が終わってしまった場合でも余った時間分の料金をを返金してもらえないので、その点はデメリットになってしまいます。

「成功報酬型」探偵社の問題点

証拠が取得できるかどうか分からない浮気・不倫調査において、「成功報酬型」の料金プランは魅力的に感じますよね。しかし実際には、料金トラブルが発生することが多いので、探偵業界の中でも問題視されています。

「証拠が出なければ0円」と勘違いして契約してしまい、後から高額な費用が発生して「だまされた!」となるケースも少なくありません。では「成功報酬型」探偵社の問題点を見ていきましょう。

「成功」の定義が不明確だとトラブルになる

浮気・不倫調査において「成功報酬型」で最もトラブルになるのが「成功」の定義が不明確であること。探偵社は調査に失敗すると報酬が得られないので、質の低い調査でも「調査成功」にしてくる場合があります。

  • 浮気がない事実を掴むことに成功
  • 浮気相手と一緒に歩く後姿の写真
  • 浮気相手と一緒に食事する写真
  • など、いかにもな理由を付けて成功報酬を請求してくる悪質な探偵もいるのです。依頼者に知識がなければ、納得できなくても支払ってしまうので、後になって泣き寝入りすることになります。

    裁判で使える「不貞行為の証拠」は、相手のマンションやラブホテル、旅館に出入りする写真や映像です。2人の顔がはっきり映っていることも条件になるため、精度が低い証拠だけでは「成功」とは言えません。

    成功報酬型の料金プランで調査を依頼するなら、何を「成功」と定義するのか、探偵としっかり話し合って明確にしておく必要があります。納得できなければ、はっきりと異論を唱えましょう。

    成功報酬が高額

    そもそも「成功報酬型」は探偵社にとってハイリスクな料金プランなので、成功報酬がハイリターンに設定されている場合が多いです。「完全成功報酬型」なら着手金がかからないですが、調査が成功すれば着手金や諸経費などを含めた金額が請求されます。

    また、証拠が取得できるのにわざと調査日数を引き延ばし、金額を吊り上げる悪質な探偵社もあるようです。証拠写真や映像を追加料金として加算されたり、駐車場代や宿泊費を不当に上乗せされたり……気づけば信じられないほど高額になっていた、というトラブルも少なくありません。

    裁判で探偵の調査費用が損害賠償として認められる場合もありますが、あまりにも高額だと全額は請求できないのが現実です。調査料金が不当に加算されていくことに気付いたら、早めに解約して弁護士などに相談してください。

    「成功報酬型」の広告を出してるだけ

    「完全成功報酬型」「証拠が出なければ0円」と広告に大きく載せているだけで、実際に相談すると別のプランをすすめられるケースがあります。最初から成功報酬で調査する気は一切ないのに、客引きために「完全成功報酬制」と大きく宣伝している手法です。

    まともな探偵社で、説明を聞いて他の料金プランにすることに納得ができれば、そのまま契約してしまっても問題ありません。しかし調査に自信がある探偵社なら、敢えて誇大広告を打つ必要はないはず。

    少しでも「怪しい」と感じたら、その場で席を立ってしまいましょう。相談に行く前に、事前に電話で「この状況で完全成功報酬は可能か」と問い合わせてみるのもおすすめです。

    成功報酬の探偵まとめ

    「最近パートナーの帰りが遅い」「スマホを常に持ち歩いていて怪しい」など、浮気や不倫を疑い始めた段階だと「成功報酬型」の探偵が気になりますよね。本当に浮気していれば成功報酬を支払えばいいし、浮気の証拠が出なければお金がかからないと思ってしまいがちです。

    しかし実際には。浮気の証拠がでなくても着手金や諸経費などで10万円~かかることがほとんど。探偵からすれば「浮気していない事実が判明した」という調査でも、成功と認識されるかもしれません。

    そして「成功報酬型」は探偵にとってハイリスクな料金プランであるため、浮気や不倫の調査では適用されない場合があります。適用されたとしても、リターンとして高額な成功報酬を請求される可能性があるので、契約する前に見積もりの金額や内訳をしっかり確認してください。

    「成功報酬型」の探偵はメリットが多い分、デメリットや問題点が多い料金プラン。探偵に調査を依頼する場合は、目先の安さにとらわれず、きちんと相談して最もお得な料金プランを選びましょう。