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探偵のネット活用法|ネット書き込み・誹謗中傷の特定はできる?

インターネット上には、多くの情報があふれています。一般人でも、ネット検索だけである程度の情報収集をすることは可能です。

では、探偵でも調査にネットを活用することはあるのでしょうか?当記事では、探偵によるネット調査について解説していきます。

探偵がネット調査を活用するケース

探偵は、ターゲットの写真や情報を依頼者から受け取り、それをもとに尾行や張り込み調査を行うのが一般的です。しかし、ネットを活用して情報収集することも多くあります。

ネットいじめや嫌がらせ、誹謗中傷などが社会問題となっている今、探偵の調査業務においてもネット調査は必要不可欠です。ここでは、探偵がネット調査を活用するケースについて紹介します。

ネット検索による情報収集

GoogleやYahoo!などの検索エンジンを利用し、世界中のWEBサイトから情報収集を行います。官公庁からの通知やニュースはもちろん、お店のホームページや個人ブログ、口コミ投稿や掲示板まで広範囲に検索。虚偽の情報と真実を見極めながら、徹底的に調べ上げます。

会社の求人ページでは、個人の写真やコメントが掲載されている場合があるので見逃せません。会社内の雰囲気や仕事状況、経営状況や給料の変遷まで、詳細に把握できます。転職口コミサイトなども調査対象です。

海外サイトからの情報収集でも、自動翻訳が使えるので問題ありません。インターネット検索は、ほとんどの調査種目で事前調査として利用される手法です。

SNSからの情報収集

探偵は、SNSからも情報収集を行います。SNSでは自ら個人情報や写真を晒していることが多く、探偵なら「いつ、どこで、誰と」撮影した写真・動画なのか特定可能です。

鍵付きのアカウントは調べられませんが、その場合はフォロワーのアカウントや投稿内容からターゲットのことを探ります。本人が鍵付きでSNSを利用していても、フォロワーを探れば意外と情報は出てくるものです。

また、近年ではSNSを利用したいじめや嫌がらせ、誹謗中傷などが広く問題になっています。SNSトラブルの調査では、情報収集をして証拠を取得。被害届の提出や裁判に向けて、証拠資料を作成します。

誹謗中傷・嫌がらせ犯人の特定

SNSや掲示板に誹謗中傷や嫌がらせの書き込みをされたとき、匿名の書き込みだからと言って泣き寝入りをすることはありません。探偵は書き込みした人物を特定することが可能です。

公開されている写真やテキスト、フォロワーの状況から人物特定できる場合が多くあります。サブアカウントで個人情報が一切特定できない場合は、発信者情報開示請求による特定も可能です。

SNS調査で人物特定ができたら、現地に出向いて「尾行・張り込み・聞き込み」による実地調査を行います。ネット調査と実地調査の融合により、誹謗中傷や嫌がらせの投稿をした人物がどのような人なのか明らかにするのです。

ネットストーカーの人物特定

ネットストーカー(サイバーストーカー)とは、SNSやブログなどを通じて執拗につきまといや迷惑行為を行う人のこと。メールやDMを何度も送り付けてきたり、コメントや返信欄でしつこく付きまとってくる人物を特定します。

通常のストーカーでも、実際に被害が起こらなければ警察は動いてくれません。ましてやネットストーカーであれば、実害が起こるかどうかの判断がつきにくく、警察では対応できないのが現状です。

しかし、ネットストーカー行為をされている側は気味が悪いですし、放っておけば住所や職場を特定されて暴行などの被害に遭ってしまうかもしれません。そのため、できるだけ早く探偵に調査を依頼し、解決へ向けて動き出すことが大切です。ネットストーカーを特定すれば、内容証明郵便の送付や損害賠償請求などで対処できます

https://fortgreenefocus.com/tantei-blog/1725/

従業員のSNS監視

1人の社員やアルバイトの何気ない投稿が炎上し、企業に多大な損失を与えてしまう場合があります。そこで近年重要視されているのが、従業員や採用予定者のSNS監視です。

SNSを逐一監視しておくことで、炎上につながる投稿に対して素早く対処できます。採用前であれば、SNSを監視することで本性を探り、SNS炎上をさせるような要注意人物かどうか見極められるのです。

SNSを監視することで、多くのトラブルに素早く対応できます。SNS監視ツールを導入している企業もありますが、探偵なら特定の従業員のサブアカウントまで特定して調査し、徹底的に監視することが可能です。

探偵ができないネット調査

探偵ができる調査業務は「探偵業法」やその他の法律によって細かく決められています。特別な権限があるわけではないので、一般の人が不可能な手法は探偵でも利用できません。

ここでは、探偵ができないネット調査について触れていきます。相談に行く前に「何ができて、何ができないのか」をしっかり把握しておきましょう。

ハッキング・不正アクセス

一般的に「違法行為」とみなされる「ハッキング」「不正アクセス」による調査はできません。探偵だからといって、調査のために特別な権限が与えられているわけではないのです。

上記のような依頼は、どれだけ高額な報酬を支払っても探偵ができることではありません。検索すると「LINE解析調査」をうたう探偵事務所がありますが、違法な手段を使っている場合は依頼者も罰せられることがあるので、利用しないことが賢明です。

探偵なら、わざわざリスクの高い行為をしなくても「尾行・張り込み・聞き込み」による実地調査で十分に調査できます。探偵の調査能力を信じましょう。

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監視アプリの使用

スマホに不正ダウンロードして位置情報やデータを盗み見る「監視アプリ(スパイアプリ)」が存在します。浮気調査であれば便利かもしれませんが、探偵が監視アプリ(スパイアプリ)を使って調査することは一切ありません

他人のスマホやPCに違法アクセスし、監視アプリ(スパイアプリ)をすることは「不正指令電磁的記録に関する罪」に関する違法行為です。これは、恋人同士や夫婦間であっても適用される法律なので、基本的には使用しないようにしてください。

ただし、子どもの見守りなどのためにGPSが共有できるアプリを「本人の同意のもと」ダウンロードしてもらうことは可能です。見守りアプリのGPS情報を依頼者が探偵に伝え、提供された情報をもとに調査するケースはあります。

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削除請求の代行

SNSや掲示板の誹謗中傷、嫌がらせ投稿の削除要請は、探偵が行えません。削除要請ができるのは「本人」または「弁護士」のみであり、探偵が削除要請を行うと「弁護士法」に違反してしまいます。

サイトやSNSの問い合わせフォームなどから、本人が削除要請をすることは可能です。ただし、本人からの削除要請は気づかれなかったり、対応が遅くなったりしてしまう場合が多くあります。

確実に削除をお願いしたいときは、弁護士に依頼してください。探偵に相談すれば、弁護士を紹介してくれる場合もあります。削除申請の代行業者もありますが、基本は本人と偽って削除要請を行っており、違法行為に該当する可能性があるのでおすすめしません。

探偵にネット調査だけ依頼することは可能?

探偵に「ネット調査(データ調査)」だけ依頼することは可能です。ただし、すべての探偵事務所が可能というわけではありません。

「探偵業法」で定められている探偵業務とは「尾行・張り込みなどの実地調査」が基本。実地調査を伴わない「ネット調査(データ調査)」は、探偵業務以外の調査種目に該当するのです。

ほとんどの探偵事務所では「ネット調査(データ調査)」と「尾行・張り込み・聞き込みによる実地調査」を組み合わせます。ネット上に公開されている情報は信憑性が低いものも多いので、基本的には「実地調査」との組み合わせがおすすめです。

ただし「ネット調査(データ調査)」だけであれば、短時間で済むので、調査費用を安く抑えられます。予算に不安があるなら、探偵とよく話し合った上で「ネット調査(データ調査)」だけを行うことも検討してください。

探偵にネット調査を依頼する費用相場(300文字)

ネット調査の相場:3万円~100万円

調査種目や調査内容によって、費用が変動します。実地調査を伴わない簡単なネット調査だけであれば安く済む場合が多いです。

ネットいじめや嫌がらせ、誹謗中傷などの調査であれば、実地調査との組み合わせがおすすめ。費用相場は20万円~70万円くらいです。犯人の名前や住所、職場や学校を調査した上で、行動調査や聞き込み調査を行って証拠の裏付けを取ります。

浮気・不倫調査では、離婚に相当する「不貞行為」の証拠を掴むために実地調査が必要です。浮気・不倫調査の相場は10万円~100万円ほど。データ調査で浮気相手が誰か特定できる場合がありますが、離婚や慰謝料請求を考えているなら実地調査を行って「不貞行為」の証拠を掴みましょう。

  • ネットいじめ等の調査費用相場:20万円~70万円
  • 浮気・不倫調査の費用相場:10万円~100万円
  • その他データ調査の費用相場:3万円~

探偵のネット調査まとめ

探偵はネット調査により、多くの情報を掴みます。掲示板やSNSによる誹謗中傷、嫌がらせの書き込み犯人の特定も可能です。

探偵の業務は「尾行・張り込み・聞き込み」による実地調査が基本。実地調査を伴わないネット調査は、厳密に言うと「探偵業務」に該当しない調査種目です。そのため、多くの探偵事務所ではネット調査と実地調査を組み合わせることをすすめられます。

ただし、ネット調査やデータ調査だけの依頼を受けてくれる探偵事務所も存在します。「できるだけ安く済ませたい」「細かい情報は必要ない」という場合は、探偵と相談した上でネット調査だけの利用も検討してみてください!

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